真剣であるほど満足しない…
12/7に放送されたプロフェッショナル 仕事の流儀「自動車整備士 小山明・博久」の録画を鑑賞しました。
いつも本物の方々のイノベーションや鋭い先見の眼、仕事の基準の厳しさなどに感銘を受けるのですが、今回は何だか感動しました…
小山兄弟は、自動車整備一徹50年。
直せない車はないと言われ、県外からも多くのお客さんが連日相談に来る。
お二人とも、知識も技術も物凄いのですが、何よりも気持ちの在り方が自然体であり、暖かく、真剣なのです。言葉数は少ないのに、その人となりが画面を通しても伝わってきます。
この、心の置き方が仕事に、結果にと表れているとしか思えませんでした。
・整備は、ただ不具合を直すだけでなく、不具合の原因を探り対処してはじめて「整備」をしたことになる。
・車検に洗車は不要でもしっかり洗車し、きれいにして故障を見逃さず直す。
・客が気付かないことに気付き、追及し続けてこそプロ。
最近のスピード車検などの考えとは、全く違う。
カーレース好きの、体の不自由なオーナーさんに対しては、整備を終えた後の試乗で、サイドブレーキをかけにくくなっていることに気付き、弟の博久さんは改造に着手する…転倒による入院で腕力が落ちたことが原因ですが、またカーレースができる楽しみがあれば、リハビリも頑張れるだろうって気持ちから、改造を行うんですね。
そして、兄の明さんは50年間毎日欠かさず工場周辺のゴミ広い、ガレージの掃除を隅々までしています。一年間に一度しか使わない機械までもしっかり拭いていました…
なぜか
工場がものすごい汚れていて、「うちはいい整備します」と言ったら、お客様はどう思うか?とおっしゃっていました。
当たり前なことを当たり前にするだけでも凄いのですが、そこに心も込める。
プロフェッショナルとは、技術云々の前に心が問われるのでは?と思いました。
また、少しぎくりとした言葉もありましたのでご紹介します。
真剣であれば真剣であるほど不満足。満足することはなく、満足している状態は非常に危険。心配で心配でしょうがないくらい、直す。
自分は、商談が上手くいったりするとすぐ自分を褒めます。決して悪いことではないのですが、どこかに満足している自分もいる気がします。
もっと真剣に商談にのぞまなければと思いました…