職分を全うする…
私にはどの回も録画して欠かさず見ている番組があります。
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」です。
今日は、9月28日に放送された肝臓外科医の高山先生の内容でした。
この番組で出演される方々は、本当に凄まじいのです。
今回も刺激を頂くことが出来ました。
高山先生の凄さは、とても丁寧で慎重な手技にあるそうです。
「血の塊」と言われる肝臓ですが、先生は平均出血量1Lの肝臓がんオペも300cc程度に抑えていました。また、どんなに小さい血管でも縛って止血をしていました。その分、時間もかかってしまうのですが…
何故か。
それは、手術の成功は、がんを取ることと、患者さんを元気な状態でお帰しすること、この二つが両立しないと本当の意味で成功にはならないと。出血量を可能な限り抑えることで、術後の回復に圧倒的な差が生まれるそうです。
遠回りは最良の近道
こうおっしゃっていました。
また、命につながっている以上、簡単な手術はなく、自分にとって不利でも患者にとって有利なら、迷わずそっちを選ぶとお話されていたことが非常に印象的でした。
私なりの考察ですが、ご活躍されている方々の共通点として、職分を本当の意味で全うされている。ということです。
止血についても、許容範囲で収めれば良しとするか、自分の不利を承知で可能な限り抑えようとするか。後者を迷わず選ぶ裏には、色々な理由があると思いますが、何よりも患者さんの健康を第一に考える人格があると思います。
私の仕事はビジネスマン。この職分について日々問いながらも、判断に悩む日が続いています。答えは、まだ遠くの彼方にあるように感じます。もしかしたら探すのではなく、自分で作ることかもしれません。
プロフェッショナルに出れるくらい、頑張れたら面白いですね。
精進します。